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不動産投資は「やめとけ」と言われる理由!割に合わない?カモられる?失敗しない秘訣を公開

不動産投資は「やめとけ」と言われる理由!割に合わない?カモられる?失敗しない秘訣を公開

老後資金の確保や、将来への不安などを理由に、不動産投資を検討している方も多いのではないでしょうか。しかしながら「不動産投資はやめとけ」や「不動産投資はリスクが高い」といった否定的な声があるのも事実です。

この記事では、不動産投資はやめとけと言われる理由、向いている人・向いていない人の特徴、失敗事例などについて解説します。これから不動産投資を始めてみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

不動産投資は「やめとけ」と言われる理由

「不動産投資はやめとけ」と言われる主な要因として、以下の4つが挙げられます。

それぞれの理由とリスクについて詳しく見ていきましょう。

多くのリスクがともなう

不動産投資はやめとけといわれる最大の理由は、リスクが多いことにあります。

もちろん投資ですのでリスクがあるのは事実ですが、いざ始めてみると思ったよりもリスクが多く、割に合わないと感じる人も少なくありません。

不動産投資の主なリスクは、以下のとおりです。

安定した不動産投資運用を目指すのであれば、上記に挙げたようなさまざまなリスクを想定して、あらかじめ対策を講じておく必要があります。

経年劣化によって多額の修繕費用がかかる

マンションやアパートは、築年数が経過すれば経年劣化してしまうため、一定期間ごとに外壁や共用部分、排水管・給水管などの大規模修繕が求められます。

その際に多額の修繕費用が発生する場合があることから、不動産投資をすると物件のメンテナンスに費用がかかるのでやめておけと言われるのです。

大規模修繕工事は、マンションの場合であれば12〜18年周期で行われることが多いので、コツコツと修繕費用を積み立てておく必要があります。

ローン返済に苦しむ可能性 

不動産投資は、不動産投資ローンを組むことが一般的ですが、必ずしもローンを返済できるとは限らないことから「不動産投資はやめとけ」と言われます。

賃貸住宅の場合、賃借人が見つかって初めて利益になりますが、安定的に賃借人が見つかるという保証はどこにもありません。

家賃収入が入らなければ、本業の収入や貯蓄からローン返済に充てる必要があります。

「空室が多く、当初想定していたほどの家賃収入が見込めない」というケースは少なくなく、長期的なローン返済に苦しむ可能性はゼロではありません。

知識不足のまま投資すると危険

不動産投資への知識不足から、不動産投資はやめておけと言われることもあります。

不動産投資に関して知識がない状態で挑戦すれば、その分だけ失敗する可能性も高くなります

特に経理の知識がないと、家賃収入を得た際に必要な「確定申告」の書類作成だけでも難しいと感じるでしょう。

こんな人はやめとけ!不動産投資に向いていない人の特徴

以下の項目に当てはまるような方は、不動産投資に向いていない可能性が高いです。

不動産投資に向いていない人の特徴について解説します。

年収が低く自己資金に余裕がない人

年収が低く自己資金に余裕がない人は、ローン審査で不利になるため不動産投資は控えておいた方がよいでしょう。

不動産投資のローン審査では主に「本人の属性」と「物件の収益性」が重視され、年収は重要な要素となります。

年収の金額は金融機関によって異なりますが、一般的には年収500万円から700万円程度を求められることが多いです。

金融機関から融資が付かなければ全額自己負担で投資しなければなりませんので、ある程度まとまった預貯金がなく年収が低い人の場合は、不動産投資はやめておいた方が賢明でしょう。

知識を得るための勉強時間を確保できない人

不動産投資は、日々の仕事が忙しく、不動産投資の勉強に時間を割けない方には向いていません。

不動産投資を行うには、収益物件の探し方や買い付け方、運営方法、収支シミュレーション、リスクへの対処の仕方など、さまざまな知識を身に付けなければなりません。

最低限の知識を得るための勉強時間すら確保できない方は、不動産会社からの情報に頼るしかないため、悪質な業者にカモられるリスクも高くなります。

売却益で儲けたいと考えている人

売却益で設けたいと考えている人は、不動産投資に向いていない可能性があるでしょう。

なぜなら、短期的に急激に値上がりするケースは稀だからです。

都市部や再開発区域など、入居ニーズが高いエリアは値上がりしやすいといわれていますが、必ずしも値上がりするとは限りません。

また賃貸経営がうまくいかなければ赤字になるパターンもあるため、購入して数年で売却して利益を得ることは難しいと考えておいた方がよさそうです。

うまい話にすぐに飛びつく人

おいしい情報にすぐに飛びつき、他人の意見を簡単に受け入れてしまう人は不動産投資に向いていません。

本当に良質な物件であれば、あなたの元においしい話が回ってくる前に売れてしまうはずです。

たとえ信頼できる人からの情報であったとしても、目先の情報を鵜呑みにせず、情報の真偽を確かめる癖をつけておかなければなりません。

不動産投資に向いている人の特徴

不動産投資に向いている人には、以下のような特徴があります。

それぞれの特徴について解説します。

真面目で几帳面な人

不動産投資は、入居者から家賃収入を得るビジネスなので、顧客目線で丁寧に取り組める真面目な性格の人に向いています。

例えば、中古物件でもリフォームを行い、綺麗にクリーニングをして内覧に備えれば、次の入居者も見つかりやすくなるでしょう。

また入居者からクレームを受けた場合に、内容によってはオーナーとして直接お詫びの連絡を入れるなど、細やかな気遣いを見せることで少しでも退去リスクを減らせる可能性があります。

このように何事にも真面目かつ几帳面に取り組める人は、不動産投資家として成功しやすいといえるでしょう。

決断力と行動力がある人

不動産投資を始めるためには、投資物件を購入する必要があり、数百万円から数千万円単位の大きな支出がともないます。

投資用不動産の物件において、良質な物件はそうそう頻繁に出てくるものではありません。

良質な物件を見つけたときは、すぐに現地調査に出向き、他の人に先を越されないうちに購入するくらいの決断力・行動力が求められるシーンもあります。

長期的な目線で不動産投資と向き合える人

不動産投資では、所有している物件の入居者を募集し、入居者から長期間にわたって家賃収入を得るというスタイルが一般的です。

金融機関から融資を受ける際の事業計画書も、10年や20年といった長期間のスパンで収益計画などを立てて、説得力を感じさせるものでなければ、金融機関から融資を受けるのは難しいでしょう。

目先の利益を求めず、長期計画を立てるのが得意な人は不動産投資に向いています。

よくある不動産投資で失敗した人の事例

不動産投資での失敗は、具体的にはどのような失敗例があるのでしょうか。

よくある不動産投資での失敗例を見ていきましょう。 

入居希望者の属性をきちんと確認していなかった

入居希望者の属性をきちんと確認せず、空室を埋めたいがために行動した結果、このような事態を引き起こしてしまいました。

事前に入居希望者の仕事や収入、家賃を延滞する可能性がないかなど、しっかりと審査することが大切です。

不動産会社のアドバイスを鵜呑みにした

不動産会社の意見を鵜呑みにした結果、多額の修繕費用が発生し、不動産投資がうまくいかなかったケースです。

不動産会社は売却希望者と購入希望者をマッチングさせるため、良い情報だけを提供する可能性もあるため注意が必要です。

都合のいい予測ばかりを立ててしまった

この場合は、理想を大きくしすぎて現実を見られなくなってしまった、甘い予測が原因であるといえます。

自分にとって都合のいい予測ばかりをせず、冷静に判断できる心構えを持ち合わせる必要があります。

不動産投資で成功させる!失敗しない秘訣を公開

ここまでは不動産投資のリスクと失敗事例、そして不動産投資に向いている人・向いていない人について解説しました。

ではこれらの内容を踏まえて、実際に不動産投資で成功させるにはどのようなポイントを押さえておくとよいのでしょうか。

不動産投資で成功するための秘訣について解説します。

不動産投資の目的を明確にする

不動産投資をする「目的」を明確にすることは極めて重要です。

なぜなら、目的が定まっていなければ、どこを目指して運営すべきなのかがあやふやになり、具体的な計画や対策を立てづらいからです。

例えば「毎月3万円の不労所得を得る」などの明確な目標があると、具体的な道筋を立てやすくなり、軌道修正も比較的安易に行えるでしょう。

不動産投資の成功率を高めるためには、不動産投資の目的を決めてから始めることをおすすめします。

購入前に周辺相場や物件価値の下調べを入念に行う

不動産投資を成功させるためには、購入前に周辺相場や物件価値の下調べを入念に行いましょう。 

周辺相場や物件価値を把握できると、相場よりも安い物件を選択できるようになり、運用益や売却益を得やすくなります

周辺相場や物件価値を調べる方法としては、誰でも不動産情報を閲覧・検索できる「レインズ・マーケット・インフォメーション」を利用したり、国土交通省が提供する「土地情報共有システム」を活用したりするなどが挙げられます。

さまざまなリスクを想定する

不動産投資で成功するには、さまざまなリスクが発生することを想定しておく必要があります。

不動産投資における以下のようなリスクをあらかじめ想定しておくことで、リスクを回避するための施策を事前に講じやすくなるでしょう。

空室リスク

空室が発生すると、家賃収入が入らなくなり、安定した運営が難しくなります。
空室リスクは不動産投資において、必ず対策しておかなければならないリスクです。

家賃滞納リスク

入居者がいたとしても、毎月滞りなく家賃を支払ってもらえるとは限りません。
家賃滞納が発生するリスクに備えて、家賃保証会社を利用するなどの対策を講じておくと安心でしょう。
また入居審査が甘いと家賃滞納のリスクも高まりますので、入居者の属性チェックはしっかりと行う必要があります。


老朽化リスク

不動産は経年劣化がつきものですので、老朽化を防ぐためにも定期的なメンテナンスが必要です。
また多額の費用がかさむ大規模修繕にも備えておかねばなりません。

物件選びは慎重に行う

投資物件は決して焦って行うものではありません。

複数の物件をよく比較したうえで、目的や条件に適した物件を慎重に選ぶことが大切です。

物件選びに関しては、以下のようなポイントに着目するとよいでしょう。

  • 利便性が高いエリア
  • 周辺物件の入居率の高さ
  • 築年数の浅さ
  • 入居者に人気の設備が導入されているか
  • 家賃相場は安すぎないか

実績と信頼のある管理会社に管理を依頼する

不動産投資で物件を購入した後は、さまざまな管理業務を行わなければなりません。

運営管理は専門性も高いことから、一部またはすべての管理業務を不動産管理会社へ委託するのが一般的です。

物件管理を管理会社へ委託するとオーナーの負担も減りますが、慎重に管理会社を選定しないと入居者からの評判を落としてしまう事態に陥りかねません。

信頼と実績のある管理会社に管理を依頼できると、オーナーは大きな手間をかけることなく安定した収入を得られるようになるでしょう。

不動産投資は「やめとけ」と言われる理由まとめ

この記事では、不動産投資は「やめとけ」と言われる理由、 失敗事例、不動産投資で成功させる秘訣などについて解説しました。

不動産投資はやめとけと言われる理由としては、空室リスクや老朽化リスクなどのさまざまなリスクがある、多額の修繕費用がかかる、ローン返済に苦しむ可能性があるなどが挙げられます。

しかし、不動産投資におけるリスクを事前に想定して対策を練ることで、長期的に安定した収入を得ることも十分に可能です。

真面目で几帳面な人、長期的な目線で不動産投資と向き合える人は不動産投資家として向いていますので、本記事を参考にして不動産投資にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

中央大学の法学部を卒業後、大手不動産会社に入社。顧客のニーズに応じた物件選びや契約手続きのアドバイスを行い、住宅購入者や投資家から高い評価を得る。不動産業界における法律改正に対応するため、不動産法務の研修を受け、専門知識を深める。さらに、宅地建物取引士の資格を取得。2018年には、不動産取引における倫理規定の策定に貢献し、業界の透明性向上に努める。2023年に当サイトの運営を開始。

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